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- 桃農家を目指してstory.5
story桃農家をめざして。その先に
結婚早々、10年間勤めた会社を辞め、知り合いのいない地で新規就農。
ユンボで山を切り開き、植えた桃は枯れ、イノシシに倒される。
人と地域を結ぶ桃園を目指して奮闘する杉原造桃園のこれまでとこれからのはなし。
「気候という壁にぶつかる」
5年目の試練と挑戦
独立して5年。桃栽培についての迷いはほとんどなくなりました。
青年部の役員も拝命し、新規就農を目指す方に色々伝えていけるスタート地点に立った気がします。
しかし、桃農家として自然と向き合う日々に、温暖化や異常気象の影響を直接感じるようにもなってきました。
花が咲くのは毎年少しずつ早まり、遅霜の影響からか収穫量が激減した年もありました。 夏の天候は極端(空梅雨や高温、豪雨)になり安定した品質の桃を作るのが難しくなっているのを実感しています。
桃農家にとって避けることのできない大きな課題、気候変動に向き合わなくてはなりません。
「脱石油・脱プラ」 !
このところの急激な気候変動に対し、今自分のできることは何だろう、と考え始めました。
そこで2023年の目標として「脱石油・脱プラ」を掲げることにしました !
日々の生活はもちろん、農作業時にプラスティック製品や石油燃料を毎日使用しています。移動のためのガソリン、草刈機など必需品も多くあります。
こうした石油由来のものや、石油の消費を可能な限り削減することで小さくとも温暖化への加速を減らせないかと考えました。
例えば、プラ容器の製品の購入を検討するときがチャンスです。これを手元にある物で代替して使ったり、金属製容器の製品の購入や環境配慮した製品の購入に切り替えていきます。また、農園までの往復に使っている軽トラをカブに変える予定です。荷物を運ばない時は主にカブで移動することにより、かなりのガソリンを節約できることになります。
自宅での大きな転換としては、薪ストーブを導入しようと考えています。 自宅と桃園の両方で、石油やプラスティックの使用量を減らしていくチャレンジをしようと思います。
選果場についてきた山林?
そして、もうひとつ、CO2を削減する良い方法を見つけたのです。
独立して2年経った頃、選果のため、ある程度の広さがある建物を探しているとき、近隣で売家が出そうという情報が入りました。選果場を探していることをお伝えすると心よくお譲りいただけることに。
それだけでもラッキーでしたが、なんと、この選果場に「ついてきた山林」があったのです。
荒れ果てていたこの山林が、杉原造桃園のカーボンニュートラルのカギに…
この山を使う新しいアイディアの話は次のstoryで!
農園のこと
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